昨日の続きです。
持ち運びやすい食材で、簡単にできて、後片付けも面倒じゃないキャンプ料理について、レシピ、食材、調味料、麺などを考えてみたただけでなく、実際に6つの麺で作って、試してみました。
麺以外に共通する食材は、
- ズッキーニ 1/2本
- なす 1/2本
- しいたけ(小)5ヶ
- 魚肉ソーセージ 1本
です。
1.王道は、普通のスパゲティ(細麺)
1)細麺のスパゲティ(ゆで時間8分と書いてある)を100gほど、半分に折ってコッヘルに入れ、スパゲティがひたる程度の水を入れて、カセットボンベバーナー等で加熱します。
2)スパゲティが少し柔らかくなったら、ズッキーニ、なす、しいたけを入れ、さらに、だしの素(昨日書いた小袋のだし半分ほど)と、少量の塩入れて、一緒にゆでます。
3)汁気が少し残るぐらいか、麺が柔らかくなりすぎない程度のところで、魚肉ソーセージを入れて、かき混ぜ、火を止めて、完成です。
しいたけや和風だしを使ってるため、和風な感じですが、野菜の風味を感じられて、美味しいです。ゆで汁を捨てずに、そのまま使うのですが、汁気は、あまりトロトロにならず、気になりません。醤油を入れたり、トマトジュースを入れたりすると、味のバリエーションが増えます。麺が、どこでも売ってるという点も良いですね。
他の麺も、基本的なつくり方は、ほとんど同じですが、ゆで時間や水の量などは、麺に応じて調整する必要があります。
2.とにかく早くできるサラスパ(超細麺)
ゆで時間1分のサラスパ(超細麺)を使うと、当然、早くできます。野菜などの具は、最初から麺と一緒にゆでた方が良いでしょう。ゆで汁が少し残るようにゆでれば、底が焦げません。
ただし、ゆで汁を吸収させるため、ゆで時間が1分よりも長くなってしまい、大分、やわらかく、食感がソーメンのようです。そして、腹持ちがあまり良くないと思います。軽めの食事を早く作って食べたい時には、適してるでしょう。
同じ材料で、水の代わりに豆乳200mlでゆで、カツオだしの代わりにコンソメを使い、パルメザンチーズをドバドバまぶし、最後に粗びき黒こしょうをまぶすと、カルボナーラ風になります(ベーコンも卵もないので、全然カルボナーラとは違うのですが…)。美味しいですし、腹持ちも少しは良くなります。ただし、底が、確実に焦げます。後で洗うのが少し大変です。
この豆乳カルボナーラ風は、他の麺でもできます。
3.早ゆでクルルは、おなかにやさしい感じ
ゆで時間が「1分30秒」というのに引かれて、「早ゆでクルル」使ってみました。これも、水気を吸わせようとすると、ゆで時間が長くなってしまい、大分やわらかくなってしまいます。
腹持ちが悪いのですが、消化が良く、おなかにやさしい感じがします。麺が売ってるところは、少なそうです。
4.焼きそば乾麺は、柔らかめの仕上がり
最近、スーパーで見かけるようになったのが、焼きそばの乾麺。コッヘルに入れにくいですが、ゆでながら、少しずつ押し込んでいけば、なんとかなります。
だしではなく、袋に入っているソースを使ってみると、完全に焼きそばモードです。少し水分を残すぐらいにしておけば、ちょっと柔らかめだけど、焦げずにすみます。
ただ、添付のソースを使ったこともあり、ややインスタントな感じがします。
5.マルタイラーメンは、とろみ好き向き
コンパクトで最も持ち運びやすい麺は、マルタイラーメンでしょう。しかし、ゆでるとすぐにとろみが出て来て、煮詰めていくと、ずっと注意して混ぜてても、少し焦げてしまいます。完全に開き直って、水を多めに入れておいて、ふつーにラーメンにしちゃえば良いのですが…。
食べた感じは、これもソーメンに近いかなあ。マルタイラーメンに添付の調味料は、使わない方が良いです。煮詰めたら、濃くなり過ぎ、塩辛くなり過ぎになります。だしの素を使いましょう。
6.沖縄そば乾麺は、非おすすめ
沖縄でのキャンプについて書いたから、沖縄そばの乾麺でもやってみました。
しかし…、麺からとろみが出過ぎで、煮詰めたら、確実に焦げます。出来上がりは、とろみが苦手でなければ、まずくはないのですが、完全にドロドロで、洗い物も大変です。おすすめしません。やめといた方が良いでしょう。沖縄以外では、スーパーなどで置いてることは、ほとんどないですし。
結論:スパゲティ(細麺)がおすすめ
「持ち運びやすい食材で、簡単にできて、後片付けも面倒じゃないキャンプ料理」に使う麺には、スパゲティ(細麺)がおすすめです。どこでも、入手できるし、かさばらないし、食器洗の手間もかかりません。腹持ちも、他の麺に比べると良いです。
味付けも、和風だし、豆乳とパルメザンチーズによるカルボナーラ風、トマトジュースを使ったナポリタン風など、いろいろなバリエーションをつけることもできるでしょう。
ただし、水加減やら加熱時間やら材料の分量次第で、大分違ったものができると思うので、こういう実験的なレシピは、キャンプに行く前に、自宅で何度か試してみることを強くおすすめします。もっと、美味しいものも、できるかもしれませんね。
軽くて、かさばらない、身軽キャンプのための道具については…